今年になって、療養中の私とコロナのことが重なり、レッスンのお休みが春先まで続いた時、子どもさんのレッスンを早く始めてほしいという親御さんから連絡が入ってきました。
3月中は、まだ抵抗力も弱っている私でしたので、外出することもできないし、とてもレッスンができる状態ではありませんでした。
4月から6月までの3ヵ月間、3人ご兄弟の子どもさんをそれぞれ、一日お一人ずつということで、毎週、LINEでやっていました。お父さんもお母さんも大変ご熱心で、こまめに動画の送りあいっこもして、一生懸命に私もアドバイスをしました。
その結果は、何度も同じところを注意するばかりで、あまり進まなかった…ということになりました。
子どもさんのオンラインレッスンの場合は、お父さんやお母さんの手助けが必要です。
まして、3人となると、いくらご熱心な親御さんであっても、一人一人を丁寧に細かくみてあげることは、かなり困難なことです。
“オンラインレッスンしましょうか?”と他の子どもさんのお母さんにも連絡をとりましたが、お母さんもお仕事をしていらっしゃるなど、環境が整っている状態でないとオンラインレッスンはできませんので、子どもの生徒さんの半分は、そのままお休みされていました。
とはいえ、上手くいっているケースもあります。ちょっと特殊かとは思いますが…
元々、一緒にレッスンしていましたが、遠く離れたアメリカに住む5才の男の子と、今年2月からオンラインレッスンをしています。
アメリカでは、小さい子どもも学校でオンライン授業を受けているために、その環境に慣れているので、違和感なく、20分〜30分集中することができます。
画面を時々見ながら、自分のやるべきことが、小さい子どもなりにも掴めています。
私はあらかじめ、必要なプリントや楽譜を少し多めにpdf にしてメールで送っておきます。それをお母さんにプリントアウトして準備してもらいます。
あとは、通常の子どもさんのレッスンと同じように、リズムをとったり、歌ったりしながら、そのプリントの楽譜と指の動かし方を指導をしていきます。
毎週のペースでやっていると、数ヶ月の間にずいぶんと弾けるようになりました。
アメリカ国内での引っ越しのため、しばらくお休みでしたが、新しいピアノで、またオンラインピアノレッスンを始めています。
少しやり始めると、感覚が取り戻せたようで、レベルアップさせた楽譜もちゃんと読みながら、弾いてくれています。
LINE、GoogleDuo、Zoomも試しましたが、ほとんどFaceTimeでやっています。手軽にできます。
日本の子どもたちも、学校のオンライン授業が普及し、その環境に慣れると、ピアノやエレクトーンのオンラインレッスンも集中して取り組んでくれるようになるかもしれません。画面の前でいかに集中して、物事に取り組めるか、その環境に馴染む必要があるということだと思います。
この連休明け、そして寒くなっていくにつれ、また、コロナ感染者が増えてくるかもしれない、油断はできないということを耳にしています。
いつでも、スムーズにオンラインレッスンを始めることができるように、ベストな方法や適切な指導を見つけながら、どんどん試しておこうと思っています。
とにかく、世の中は大変便利になったなぁと思うのです。